おっさんにマラソン

おっさんにマラソンを当てがってみた記録と思索

キロ7分半・心拍180の衝撃

1キロを走るペースが7分半、ゆっくりジョグのペースにも関わらず、ランニングウォッチが表示する私の心拍数が180に上がったまま一向に戻らない。

2022年11月20日、第10回神戸マラソンに出走中、神戸大橋を渡り切ろうかどうしようかという40キロ付近で私に起こった出来事だ。

15キロ走ったあたりで左足の裏に出来たと思われる水ぶくれが、距離を重ねるごとに大きくなったようで痛みが増していき、30キロを過ぎたあたりで痛みに負けて戦意喪失してしまった。その後は、走ったり歩いたりを繰り返して何とか完走することだけを目指すことに切り替える。

マラソンを始めて11年。諸先輩方には遠く及ばないにしても、全くの初心者よりは経験も知恵も付いているつもりだったおっさんは、この時初めて自分の身体に起こった変化というか異常に遭遇する。激しい痛みと困惑にまみれながら5時間でゴールした。1時間も前にゴールしていたおっさんの妻は、健気にもおっさんのゴールを待っていてくれていていた。

サニーサイド・オブ・神戸ポートアイランドで、やるせ無さにまみれたおっさんの心の底から、種か何かが芽吹いた。

 

【向き合わんかい。折り合わんかい。】

 

自分の身体を維持・保全するために、目前に起こった変化と向き合い、折り合う。

ライフワークとして管理の視座を持つ身の矜持で、このブログを始めてみる。

おっさんにマラソンを当てがってみたら、身体がどう変化して、暮らしがどう変わっていったのか?、得たものは何か?、失ったものはあるのか?

行動を記録して、目前の状態と向き合って折り合いながら湧き上がった思索を断片的に記録してみる。

それを名前も知らない誰かに向かって放り投げてみることにした。

 

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