おっさんにマラソン

おっさんにマラソンを当てがってみた記録と思索

姫路城マラソン2023を走る

2023年2月26日(日)

姫路城マラソン2023に出走した。

今シーズン3本目のフルマラソン。シーズンラストかつ、地元開催のレースになるので、何とかエエ感じでフィニッシュしたいところ。

5時半に起床。具沢山の味噌汁に卵を割り入れて煮詰めたやつと、雑穀飯に納豆と刻み海苔を乗せて醤油をひと回りたらしてから良く噛んで食べる。

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トイレに入って出すもの出して、シャワー浴びてコンタクトレンズ入れて、出血防止で乳首に絆創膏貼って防寒&擦れ傷防止のワセリンを身体中に塗りたくって服を着る。

シューズは、アシックスの「グライドライド」初期モデル。予備に買っておいたサラッピンを先週にシェイクダウンしたもの。これで3足目。今シーズン向けに購入した「マジックスピード2」は、足裏とインソールの相性がすこぶる悪く走る度に水ぶくれが出来てしまうので練習用に格下げして使うことにした。

先週行ったホルター心電図の結果も、昔と変わらず特段の悪化もなしということで一安心。

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徒歩でラン友さんたちとの集合場所「大手前地下駐車場入口」付近へ行く。4回目の出走になるけど、今まで見たことのない長蛇の列が出来ている。先に着いていた方が仰るに「入り口での検温に時間がかかって出来ている列」とのこと。エール交換も程々にサクッと集合写真を撮って手荷物置き場〜スタート位置へと移動する。

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スタートはBブロック。号砲からスタートラインまでは、1分半くらいかかったか?

気温がかなり低いが、風はそれほど強くないので、まずまずのコンディション。このまま晴れてくれればなお良しってとこ。

スタートしてしばらく経って、4時間のペーサーに抜かれていったものの、ペーサーのペースが意外に早かったため、付いていくことなくキロ5分40秒少し超えるくらいのペースが、自分にとって、この日の心地よい早さと感じたのでそのまま進む。

7キロ地点の横関では、メリパナイトランの面々や親しいラン友さん方の熱い声援を受けて少しテンションが上がる。

上り基調の道が続く塩田温泉までの道を折り返すあたりから、風の冷たさが気になってくる。今年のレースはどれも冷たい風が気になってペースを乱す要因のひとつになっている。歳をとったのか?

7キロ地点の横関に再び戻ってくるのが27キロ地点。
再び熱い声援を受けてエネルギーをいただいて、レースは正念場を迎える。

ここから先は、普段練習で走っているホームグラウンドになる。
残ったスタミナと老いた肉体と会話しながら我慢の走りが続く。
夢前川サイクリングロードに入る30キロ地点からは、道幅がグッと狭くなるけど、沿道からの声援が間近になり、かつ途切れることがないため、F1のモナコグランプリみたいなノリになってくる。実際行ったことないから知らんけどね。

2キロ半ほど、なだらかに川を下って進むサイクリングロードを新蒲田橋で折り返して夢前川の東側をなだらかに上っていくと、冷たい逆風に襲われてついにペースを保つことが出来なくなってきた。33から34キロあたりの出来事だ。ここで止まってしまえば、今シーズンの進歩がゼロあるいはマイナスになってしまう。

とにかく呼吸。息を吐き切る、そして疲れから知らず知らずの間に入っている身体の力みをチェックする、そしてそれを無くす。身体を前に進めることに集中して動かせているか?しんどいから言うて無駄な上下動をしていないか?80キロ近い身体やぞ、大きな筋肉をメインに使え。

新書写橋からゴールの姫路城へ向かうカーブを通過したところで、風の影響がひと段落して何とか立て直しに取り組むことが出来た。

走破タイムは4時間切りが無理っぽいので、せめて4時間10分以内で出来る限り詰めていければ・・・あたりを目標に設定した。脈拍はガーミン945ベースで180を超えたり切ったりというところ。メロスにはなれないので、このままペースをキープすることに専念した。

なんとか上手くいって姫路城三の丸広場に入ったところで、前方を走っていた男性が豪快に転倒された。豪快すぎて思わず声をかける。男性もテンション上がりまくりだから「大丈夫です!」と仰るものの、起き上がるときに身体が攣る(つる)ことは普通にあるので身体を添えて立ち上がる手伝いをした。お互いおっさん同士、明日に引きずるダメージは少なければ少ないほど良いのだから。

結果は4時間10分をチョイと回ってしまったあたり。深刻なダメージもなく無事に走り終えることが出来た。自己ベストには程遠いけど、いちおう今シーズンのベストタイムでシーズンを終えることが出来た。

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出走メンバー有志、そして応援してくれた方々と、昭和歌謡がゴリゴリに流れる高級炉端屋でマッタリと打ち上げる。
マラソンと全く関係なく、ゴルフ帰りから参加してくれた人もいるのはココだけの話。
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打上げになると、どうにもランニングの話題にならないコミュニティなんだけど、たわいもないウダ話を肴にしながら、今年は春や夏にもレースを入れてみようと決意する。

この日走った感覚を身体に沁み込ませるには、人生の残り時間を考えたらシーズンオフとか言うてたら無理やな~っと確信したから。

おっさんは、久しぶりに走る気が溢れていたのだった。